アトピー性皮膚炎で見ためがよくなったからと、治療を中止したもののまた再発、増悪とをくり返しているという方が少なからずいらっしゃいます。
今までは皮膚が「荒れていない」「赤みがうすくなっている」という所見で治癒判定していました。
実は良くなっているように見えても見えない炎症がくすぶっていたのです。
近年TARC(ターク)検査によって炎症を数値化できるようになりました。
TARC値の高さがアトピー性皮膚炎の重症度とほぼ一致することから、TARCを調べながらアトピー性皮膚炎の治療をやめるタイミングが計れるようになり、完治する例が多くなっています。
アレルギー検査としての指標には、ホコリ、ダニ、カビ、スギ花粉・・・といったIgEのことを調べていましたが、このIgEの血液検査値とアトピー性皮膚炎の実際の炎症症状にはタイムラグがあり、IgEを計ってもほとんどアトピーの真の炎症とは、ずれて出ている場合が多いと考えられています。
アトピー性皮膚炎の治療をやめていいかの指標として是非「TARC」を役立てて下さい。
「TARC」はアトピー性皮膚炎の悪化時や、実際の症状よりも、炎症の程度が数値化されます。時々計られることをお勧めします。